FNM 2013/7/26 天王寺ホビステモダン

それは前回のモダンFNMを終えて帰宅した後のやりとりであった。

青黒忍者との感想戦後、デッキにメスを入れるどころではない大改造案を投げつけもはや原型を留めないどころか忍者デッキですらなくなるギリギリの崖っぷちに追い込んだりしていた。その場ではデッキにダメ出ししていく役が2人いたからやたら高いテンションだったものの、帰宅して冷静に考えたら決して言われっぱなしでいい気分にゃなれないよなあ……と思い返して謝ったりしつつ、あんま深刻にしたくなかったからこうやっておどけてみたりして。そして言ったからにはデッキを組もうと、そういう経緯。
忍者ということで青系のクロパーということになるのだけれど、実は過去にこういうのとか、あと最近でもこんな代物を嬉々として使っていたりする。青単は《フェアリーの大群》《断絶》《激浪の研究室》が使えない分ほぼ完全劣化になりかねないからボツ。デルバー入りもスペルの枚数が確保できないからボツ。ちょうど《蒸気孔》が4枚揃ったことだし火力でねじ開けて攻撃通すイゼットクロパーかなと決め打って前回のデッキをスリーブから抜こうとして《貴族の教主》と《極楽鳥》が目に入った。入ってしまった。
実質2マナ2/2速攻に《好奇心》がついている便利生物《深き刻の忍者》は、忍者の中では間違いなく最強レベルなんだけど場に出た後はただの2/2地上生物でしかなく、しかも安定して出すためには1〜2マナ圏のブロックされにくい生物が必要という致命的すぎる欠陥がある。青フェアリーを使っていた時に幾度と無く泣かされたこの欠点を埋めるためのスタッフが、緑には揃っているじゃないか。
……ということで、構築はこんな感じ。

// 21 土地
 6 島/Island
 6 森/Forest
 1 ペンデルヘイヴン/Pendelhaven
 4 繁殖池/Breeding Pool
 3 ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast
 1 反射池/Reflecting Pool
 
// 27 生物
 4 貴族の教主/Noble Hierarch
 2 極楽鳥/Birds of Paradise
 4 呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite
 2 コー追われの物あさり/Looter il-Kor
 4 冷淡なセルキー/Cold-Eyed Selkie
 2 永遠の証人/Eternal Witness
 2 スクリブのレインジャー/Scryb Ranger
 4 審判官の使い魔/Judge's Familiar
 3 深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours
 
// 12 呪文他
 3 蒸気の絡みつき/Vapor Snag
 4 怨恨/Rancor
 2 否認/Negate
 2 残響する真実/Echoing Truth
 1 四肢切断/Dismember
 
// サイド
SB: 3 広がりゆく海/Spreading Seas
SB: 2 呪文嵌め/Spell Snare
SB: 1 払拭/Dispel
SB: 2 真髄の針/Pithing Needle
SB: 2 大貂皮鹿/Great Sable Stag
SB: 2 漸増爆弾/Ratchet Bomb
SB: 2 三角エイの捕食者/Trygon Predator
SB: 1 虚空の杯/Chalice of the Void

豊富なアドに繋がるクロックを刻む、という点で優秀なカードの揃い踏み。マナクリからに2T《冷淡なセルキー》や、《極楽鳥》から忍者のエントリー、打点とパーミッションを両立するSSS。そして攻め手の細さをカバーする《貴族の教主》の賛美に《ペンデルヘイヴン》、極めつけに《怨恨》。セルキーに付けても忍者に付けてもペットショップに付けても強く、しかも忍術のバウンスや鳥の自己犠牲との相性まで確保したおかしな代物。これがモダンで使えるからこそ今日のこのデッキが出来たともいえる。
……忍者がほとんど居ないって?えるしっているか、忍者は《深き刻の忍者》オンリーが一番強い。いや割と本気で。他にクロパーで入る青の忍者って《霧刃の忍び》くらいのもんじゃないか。
まあそんなかんじで11人でスイスドロー3回戦。

1戦目 白黒トークン ×−○−○

前のモダンの時に2勝卓で当たって蹂躙された相手。これで都合3回連続同じデッキと当たって巡りあわせの妙を感じるなど。ともあれここで負けたらいきなり辛いので頑張るしか。

  • G1:細い攻め手でとりあえず殴り始めるも、いきなり《縫合の僧侶》が登場してライフが減らないコース直行。ゲーム開始早々に秘匿されたカードを前回前々回のトラウマから《刃砦の英雄》と決め打って《四肢切断》を残したもののそこに飛んでくる《潮の虚ろの漕ぎ手》。3枚の手札からしっかり《四肢切断》を選んで握りこまれての秘匿カードはやっぱり《英雄》。次のフルパンでライフ終わるので投了して次。
  • G2:サイドインは《広がりゆく海》《漸増爆弾》《真髄の針》。《海》は実質秘匿ランドのためだけに積んだサイドなのでまさか狙い通りに当たって活躍するとは思ってなかった。 1Tのハンデスで見られたこちらのハンドは《漸増爆弾》《貴族の教主》《教主》《教主》に土地1となんか生物1とかいう恥ずかしい代物。結局初手で土地を引かなかったけど、《教主》が3体並んだ次に《冷淡なセルキー》《怨恨》と着地して、初手を沼からハンデス撃ったせいで《幽体の行列》が間に合わないうちに6点クロック6枚ドローの圧力をかけることに成功して勝ち。感想戦では1Tは2点食ってでもショックランドから黒マナ出すべきだったとお互い同意。指運というか手癖ひとつでゲームプラン崩壊することもあるという教訓になった。特に色拘束の強いカードが入ってる場合がやばい。
  • G3:また初手ハンデスを食らうもハンドは《残響する真実》《残響する真実》《漸増爆弾》生物2枚土地2枚。トークン戦略崩壊モノのノータイムキープ。見せた手札で強烈に圧力を掛けた代わりににこちらの攻め手も1/1生物しかいないものの、トップ《怨恨》で一気にこちら有利。決めまでいけるかと思えたターンに《妄信的迫害》されてたった2体の戦線が崩壊するも、温存した《呪文づまり》に回収した《怨恨》を付けて再びビート。相手のトップに生物牌が無く間に合って勝ち。

苦渋を飲まされた白黒トークンに勝てたということで喜び勇んで第二戦。

2戦目 メリーラポッド ○−○

  • G1:お互い1マリ、そして先手のこちらは1マリ後にノーランドの6枚を掴んで2マリ。正直クソハンドだけどこれ以上ハンド減らしたくないのでキープし、土地置いてエンド……したら相手が「あかんかったぁ──!」どうやら後手のドローに甘えて1ランドの初手をキープしたらしい。ならば隙のあるうちにと《呪文づまりのスプライト》空打ちから《深き刻の忍者》。げしげしと忍者で殴ってドローを繰り返し、《怨恨》まで引いた所で大勢は決した……んだけど、相手がハンドが溢れた時点でのディスカードに《出産の殻》。それはたとえダブってても、もうライフが足りなくて起動の当てがなかったとしても捨てるべきではなかったんじゃなかろうか。情報は立派なアドバンテージです。ほぼ無理な状況なら投了ってのもひとつの選択肢だと思う。
  • G2:G1で《殻》入りデッキという情報を得られたので何はなくともサイドイン《真髄の針》。加えて《三角エイの捕食者》。ゲーム開始後、《殻》がほぼ最速ペースで着地して《安寧砦の精鋭》《台所の嫌がらせ屋》が戦場を睨むも、ここで《真髄の針》トップが間に合ってぶっ刺し。そして1T遅れでキャストされたのが《シルヴォクののけ者、メリーラ》。……メリーラ?メリーラポッドかこれ!悪いけどそりゃ許可できません《スクリブのレインジャー》《呪文づまり》。更に《永遠の証人》を2枚目の《呪文づまり》でお断りし、そこで飛び出したのが《爆破基地》。牧歌的なメリーラポッドだと思ったら無限頑強即死がメイン筋だったでござる。《残響する真実》《呪文づまり》《呪文づまり》でギリッギリ捌いて1/1飛行3体でクロック刻んでなんとか勝利。

3戦目 BUGフェアリー ○−○

  • G1:相当前のモダンでお手合わせ願った人。俺の記憶が正しければこちらの《忍者》《冷淡なセルキー》、相手の《タルモゴイフ》の存在以外はたぶんほぼ同キャラ。……と思っていたら甘かった。《貴族の教主》スタートの返しが《死儀礼のシャーマン》スタート。あかんやつやあれ。しかもここから戦場が大カオスのるつぼへ。《教主》追加、相手も《教主》、《怨恨》の返し《死儀礼》、《怨恨》《教主》、《教主》。この戦場どうなってやがる。 最終的に相手の《ヴェンディリオン三人衆》が着地するものの、トリプル賛美に怨恨が張り付きまくったこちらサイド《教主》のパンチ力がえらいことになってこちらの削り勝ち。
  • G2:サイドイン《大貂皮鹿》《真髄の針》。またしても《教主》《教主》のお見合いから始まるが今度はうってかわって《戦争と平和の剣》なんつーとんでもない装備品をセットされる。剣握った《ヴェンディリオン》をフライヤーと《蒸気の絡みつき》でちまちま止めながら殴るこちらの打点は《大貂皮鹿》《永遠の証人》《コー追われの物あさり》。ブロッカーを用意している分こちらがライフレースに勝てるはずなのにそうは問屋がおろさない《死儀礼》のライフゲイン。なんかゲーム中で累計12点くらい回復されたけど、トップ《針》で《死儀礼》止めて、更にトップ《永遠の証人》。相手の6点のライフを、ダブル賛美《大貂皮鹿》に《蒸気》の1点足してぴったり削り切り。お互いリソースを全力で使い切ってのガチの殴り合いだったけど、《コー追われの物あさり》がすごくいい仕事した。こいついなかったら多分速攻負けてる。上の方で書いた「アドに繋がるクロック」をこれ以上無い形で体現したといえよう。

長げえよ誰が読むんだよこの文章。余談として、レポ部分ではサイドインしたカードばっか書いてたけどサイドアウト筆頭は全ゲーム《深き刻の忍者》3枚全部。これを踏まえて今日の総括をするとだ。
「ニンジャはいなかった。いいね?」「アッハイ」